退屈の隙間から

ぽつぽつ呟く日記ブログ

カメを虜にするエビの魔力

我が家にはミシシッピアカミミガメが暮らしている。

甲長約15cm、推定年齢16歳くらいのオスだ。

この記事は、彼がエビに魅せられた経緯の覚え書きとなる。

 

彼は小さいころ家に来てから、キョーリンのカメのエサだけで生きてきた。

家に来る前は何を食べていたのか知らないが、本亀ももはや覚えていないだろう。

とにかく、亀生の中で食事といえばこれだった。

 

恐らく食事に対する不満はなかっただろうと思う。

しかし私は、「たまにはおやつでもあげてみようか」と考えてしまった。

人間のエゴである。

 

そこで買ってみたのがこのおやつエビ。

エサと一緒にやると喜んでもらえたが、贅沢な味を覚えてしまった感もあった。

確かエビ投入3回目辺りで、普通のエサをペッと吐き出し、エビがいい!と要求された記憶がある。

それでも暖かい時期で食欲旺盛だったこともあり、メインはエサでエビは数匹というバランスは取れていた。

 

問題はここから。

エビなんてどれも同じだろうと思い、違うエビを買ってみたのだ。

それがこのごほうびエビ。

最初から食い付きは良かった。

そしてどうやら彼はこれを大いに気に入ったらしく、数か月後経った頃にはエサどころか先のおやつエビを拒否するパターンすら出てきた。

このおやつエビじゃない、ごほうびエビを出せと言うのだ。

 

こうなったらもう終わりである。

エサなんて眼中に入っていない。

エビが大好きになり過ぎて、エビに求愛行動を起こし出す始末。

 

困ったことに、エビだけでは必要な栄養素が足りない。

良かれと思ってエビをやったばかりに、彼の食事の栄養バランスが崩れてしまった。

エビの与え方について念入りに調べる必要があったと反省した。

 

さて、エビばかり食べる亀は他所のお宅にも多いようで、ググれば色々と出てきた。

やはり多いのは、何日か絶食させてエサを食べさせる方法。

 

しかし、ライトを点けたり水換えをしたりと、なんだかんだで毎日顔を合わせている。

亀の期待に満ち満ちた顔と、だ。

それを無視して絶食させるのはかなり困難な道のりに思えた。

ドライになりきれない自分が嫌になる。

 

そんな中で見つけたのが、レプトミンスーパーを代わりにやる方法。

50%エビ配合で、エビの旨味が凝縮されているらしい。

レビューを見ると、こればかり食べてしまうという亀の話も多い。

 

栄養価が高過ぎるなど注意すべき点はありそうだったが、エビばかり食べるよりは良いだろう。

そう思ってやってみた。

 

結果、無視。

 

どうも彼は今までのエサと同レベル程度にしか思っていない様子。

ごほうびエビをピンセットで2回やった後にレプトミンをやるという小技で、どうにか3~4粒は食べさせた。(食べこぼしまくりつつ)

食わず嫌いでもないらしく、その後は流石にもう騙されないぞとそっぽを向かれてしまった。

 

しかもそれだけしか食べていないにも関わらず、翌日には腹側の甲羅がうっすら赤みを帯びている感じがした。

甲羅などが赤くなるというレビューも見ていたものの、まさか1日でそうなるとは思わずびっくりした。

 

レプトミン作戦は失敗に終わった。

ここは覚悟を決めて、ごほうびエビ絶食から始める。

ごほうびエビがなくなれば、エサとおやつエビをまたバランス良く食べてくれるのではないかと期待している。

 

ちなみにAmazonの商品ページを貼っているが、レプトミン以外は他サイトやホームセンターなどの方が安く買える気がする。要確認。